うつくしい、という言葉では届かないほどの

 とうめいな言葉で綴られる物語。恋、というものの。あるいは、そういった言葉で呼ばれる気持ちの、なにかの。
 うつくしい、という言葉では届かないほどの。激しい雨が降った次の日の朝の、しんと静まり返った空気の、濾されきった言葉で紡がれていく物語。
 息を止めるような、それでいて、息を吸うような。

 とてもとても、好きなお話です。

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