金の庭に降る銀の雨

作者 桜井今日子

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17人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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誰が悪いというわけじゃないけど、どうしてこんなに切ないのか。
血の繋がらない兄を愛してしまった妹の想いが痛いほどに綴られています。

愛するが故の辛さはあるけど、一緒に過ごした幸せな時間は確かにある。いったいどこで何を間違えてしまったのか。読む人によってその答えは違ってくるでしょう。

美しい文章で綴られた時代を感じさせる作品です。

★★★ Excellent!!!

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 ただただ切ないストーリーです。時代背景もありますが、兄妹という許されない間柄、禁忌をおかせずにいたところへ実の兄妹ではないと知り……それを知っていて拒絶されたのだと悲しみ……。

 ストーリーだけをとるなら、似たような作品もあるかもしれません。が、作者の流れるような美しい文体が読者の心を惹きつけてやまないでしょう。鮮やかに咲き乱れる花々が、巡る季節に彩りを与え、深まる想いが切なさに拍車をかけます。

 この流麗な文章が紡ぎ出す切ない恋心をぜひご堪能ください。

★★★ Excellent!!!

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ほんの数十年前、思うままに恋を成就出来た人はどれぐらいいたのだろうか?
現代では誰もが自由に恋をして、充分に育たぬままに告白して、片思いの切なさやドキドキを感じるヒマもないままに終わってしまう。

この作品を読むと、現代の私たちが恋と呼んでいるものが、とてもちゃちで浅いものに思えてしまいます。

だからこそこの時代の恋愛物語に憧れるのかもしれません。
そしてこの作者様の紡ぐ言葉の数々ほど、この時代にマッチしたものはないと思うのです。

とても素敵な作品でした。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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今よりも少しだけ昔の時代の恋物語です。

当たり前の自由がない時代、保守的でありながらも、人を思う気持ちには何事にも変えられません。

純粋な想いこそ、恋愛に必要な要素だと改めて知りました。

是非、ご一読を!

時代背景がありますが、とっても読みやすかったです(^ω^)

★★★ Excellent!!!

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『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』のスピンオフ作品。
妹の恵(恵子)さん視点で書かれた物語です。

伝えたいけど伝えられない。
言いたいけど言えない。
もっとそばにいたいけど……
「知ってしまった」時、それでもその想いは言葉に出来ず、自分の心の中にしまう。
恵さんの想いが、ぽつり、ぽつりと短い言葉で紡がれていくのが、すごく切なく感じました。

短い言葉でこんなにも切なさを感じられるだなんて、作者様の表現力に圧倒されました。

ほんとうに切なくて、どうしたらいいのか分かりません。
読了後、しばらく何も手がつかなくなりました。。

★★★ Excellent!!!

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自分自身の結婚が決まり、相手の家族と会う前日。
恵子は、自分が生まれ育った家の実の娘ではなく、養女だったという事実を父から知らされる。

心から慕い——いつしか深い愛情へと変わった、兄の秀一郎への思い。
叶わぬその想いを振り切ろうとしていた実の兄が、本当は血の繋がりのない人だった——それを知った恵子の衝撃。
そして……その事実を知りながらも、自分を受け入れてくれなかった秀一郎への、複雑な感情。

妹の、兄への深く熱い想いが、季節ごとの花々や情景の描写とともに、溢れ出すように美しく、切々と綴られます。

この物語は、秀一郎と恵子の深まる想いとその結末を綴った作者の作品『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』のスピンオフ作品です。嫁ぐ直前の恵子の、秀一郎への叶わない想いの深さと痛みが、読む者の心を掴み、ぐらぐらと揺さぶります。
是非本編と合わせて味わっていただきたい、美しく切ない物語です。

★★★ Excellent!!!

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なんと哀しみに包まれた物語なのでしょう。
美しい文章で語られる、恋愛物語なのですが、それゆえに主人公である恵子の心から溢れる涙が、読み手をふるえさせます。
出来れば前作をまずご覧ください。何故恋心を抱いたのか、その想いがけっしてかなわぬと知りながらも想い続ける葛藤。
手を伸ばせば届くのに、追いかければ追いかけるほど遠のく幻影。彩り溢れる背景に、唯一モノトーンで描かれる恵子の心。
誰しもが共感し、同じ涙を流すでしょう。
本当の幸せとは何なのか。
一緒に考えてみませんか。

さんがに★で称えました

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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ゆるやかに流れていく季節。
心から愛する人と過ごす時間が、全て思い出に変わっていく…。
どれほど想っても届くことのない、伝えることのできない恋を描いていて、主人公の心情が痛いほど伝わってきました。

『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』の恵子さん視点で書かれた、とても美しく、そして切なさに満ちた作品です。
読む人の心を強く惹き付けるものが、たくさんあります。
ぜひ読んでみて下さいね。

★★★ Excellent!!!

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一言で言えば、血の繋がらない兄妹の葛藤。物語は妹の視点で語られますが、それと同等の思いが兄の中にもあるのがわかります。
兄妹でありながら兄妹ではない――そんな二人が両想いでありながら結ばれないもどかしさがひしひしと伝わってきます。

テーマは重いけれど単純。単純ゆえにあまり引っ張ると自己陶酔に陥って読み手が飽きてしまう危険があります――ただ、この文章は決して読み手を飽きさせません。言い方は悪いかもしれませんが「噛めば噛むほど味が出る」といった感じです。

「詩的な純文学」とでもいうのでしょうか? 歌の歌詞のようなリフレインの部分が読み手の感情に訴え掛け、心を震わせます。また、古典的な文章(和歌)の挿入がとても効果的で物語に厚みを持たせます。

改めて思いました――これが筆者の世界観であって真骨頂であるのだと。

ボクには書けない文章。すごく勉強になります。
ぜひ目を通されることをお勧めします。

★★★ Excellent!!!

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花に、雨に。心をとられたそんな日に、こちらを目にされた皆様。
それはきっと偶然ではなく、想いの道しるべに誘われたのです。

抒情詩の旋律、ここに極まれり。どなたでも、意もせず涙が一つ零れる、優しい感動を覚えることでしょう。
苦しく、やるせない、そんな儚い想いが和歌の抑揚に乗って胸にしみ込みます。

物語は続編ではありますので、前作『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』、また、
早瀬翠風様による『銀の雨に君を想い 金の庭で君を慕う』をご覧いただいてからですとより一層
お楽しみいただけることと存じますが、こちらに感銘を受けた後でそちらをご覧いただくもまたよろしいかと。

素晴らしい作品を、是非とも静かな夜、ご堪能下さいませ。

さんがに★で称えました

★★★ Excellent!!!

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『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』からのスピンオフ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883261166
隠されていた真実を知った恵子の、切ない想いが綴られています。

美しい春の宵。
彩を添える花々。

優しい思い出と、
想いを込めた贈物。

溢れ出す想いを、ぎゅうっと抱き締める。



やがて夜が明けて、


花の香る季節がやって来る――

★★★ Excellent!!!

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兄への想いに気づき、自分が養女であると知らされた恵子。彼女の行き場のない気持ちはどこへ行けばいいのか。

伝えたいのに伝えられない。
彼女のその心の葛藤というか、やり切れない想いに読者は一気に引き込まれ、その切なさに苦しくなる。

その彼女の心の動きを描くのは、作者様の美しい文章たち。いい意味で計算され尽くしています。ついついスクロールの早さも緩んでしまいます。それくらいゆっくりじっくり味わいたくなるような文章です。

こちらの本編、『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』を合わせて読むと、いっそう二人の気持ちが伝わってきます。

さんがに★で称えました