かんざしと 針に託した道しるべ 共に見つめん 岩の先の瀬

花に、雨に。心をとられたそんな日に、こちらを目にされた皆様。
それはきっと偶然ではなく、想いの道しるべに誘われたのです。

抒情詩の旋律、ここに極まれり。どなたでも、意もせず涙が一つ零れる、優しい感動を覚えることでしょう。
苦しく、やるせない、そんな儚い想いが和歌の抑揚に乗って胸にしみ込みます。

物語は続編ではありますので、前作『君想フ銀ノ雨 君慕フ金ノ庭』、また、
早瀬翠風様による『銀の雨に君を想い 金の庭で君を慕う』をご覧いただいてからですとより一層
お楽しみいただけることと存じますが、こちらに感銘を受けた後でそちらをご覧いただくもまたよろしいかと。

素晴らしい作品を、是非とも静かな夜、ご堪能下さいませ。

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