ほのぼのとした、日常系ミステリー
- ★★★ Excellent!!!
久々にカクヨム作品を読ませてもらいました。
僕はこの作品の本編である、本宮忍の事件ファイルも読ませてもらっているのですが、この作品には本編とはまた違った面白さがあります。
それは登場する親子やインド人の魅力もなのですが……
何よりも、カレーという誰もが知っている料理を謎にからめ、物語の主軸としていることではないでしょうか。
爆弾魔とか殺人鬼とか出てこない、日常の一部を切り取ったような小説。
僕らが当たり前に感じている日常のなんでもない出来事は、誰かにとってはとても大切なことなんだろうなどと考えさせられてしまいました。
最後にはほのぼのと、そしてほっこりさせてくれる、なかなかない探偵小説です。