メッセージ性の高い社会派ミステリー
- ★★★ Excellent!!!
近年増え続ける児童虐待をテーマとした本格ミステリーです。
児童虐待を行っていた親たちが、虐待したいた方法と同じやり方でいたぶられた末に殺害される。
テーマがテーマだけにヘビーな内容で、必要悪ともとれる犯罪は、読者に強烈な問題提起として投げ掛けます。
さまざま視点から物語は進み、複雑に絡み合いながら、事件は進みます。
ミステリーとしてもおもしろく、二転三転する驚きの真相は目を見張るものがありました。
重いテーマですが、そのなかに一筋の光もあり、非常に印象的です。
幸せと不幸せは紙一重なんだなと、拝読して痛感しました。
オススメです。