社会の闇を歩く者、世界の闇に触れる

言わずと知れたクトゥルー系作家様の新作です。
色々な意味で衝撃的な一話から始まる、正気度をがりがりと削られる主人公の巻き込まれるお話。
手記、魔導書、魔術………いわゆるお約束の小道具にワクワクさせられるし、それを手に立ち向かう探索者がヤクザ薬剤師! 聞くだけで興味がわき出てくるようではありませんか。

元々御大の作品にも造詣が深い作者様だけあって、随所に見られる名シーンも、ファンならにやりとする筈。

一章完結ということで、まだまだ先はあるという、何とも楽しみです。
一先ずの結末ではありますが、ハッピーエンドにホッと一息。

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