祝・完結! やっとレビューが書けるぜぇ……
魔族の女の子が神様なんぞに頼らず、自らの力で知識チートを手に入れ、世界を相手に血反吐吐きながら立ち向かう! そんな、ものっそいアツい物語です。
冒険モノではなく戦記モノ。つまりは政治! 政略! 国家運営! そして戦争! 『まおゆう』なんかが好きな人はたまらないアレです。
とりあえず読め。話はそれからだ。
ソシャゲとかで聞いたことあるような偉人の逸話や戦略を主人公が物語として教え、姫様が自らの力として奮闘する。
私個人としてはこのあたりが特に魅力的でついつい更新を追ってしまいました。
綺麗に収まったラスト、とても良かったです。
愛してるよ、ブギーマン先生。
歴史小説家だった老人が、魔族のソフィアちゃん(可愛い)の力によって瓶の中でしか生きられないホムンクルス(※残機制限あり)に転生します。
序盤はソフィアちゃん(可愛い)からの無理難題で、文字通り命を削りながら全知全能の能力を使っていく主人公。
コミカルに描かれたその日常はしかし、王位継承の争いを経て一変します。そこから先は、いつもの作者様の圧倒的な筆致と台詞回し。特に戦略・戦術・戦況のくだりでは、歴史RPGゲームをやっているような臨場感。
全編通して、作者様の心理学や歴史、戦争に関する深い造詣と愛情が滲みでており、知識に慄くとともに現実世界と重ね合わせて引き込まれます!
私見だが、異世界転生に限らず、ファンタジーを描くにあたってむずかしいのは、舞台がどのような世界であるかを説明することだと思っている。説明しなければならないことは多岐にわたり、時として細かい描写がそれが物語の展開をはばむことさえある。
それがこの物語では、最小限の描写で、見事に説明されている。冒頭部分を読んだだけで主人公が置かれた状況がつぶさにわかるし、読み進んでいけば、この世界がどういうものかもわかりやすい形で描写される。ちょっとしたエピソードからも、物語の背景を感じとることができる。
テンポも素晴らしく、あっという間に読み進んでしまう。
今は連載中で、物語は転換点を迎えようとしているところだが、先が楽しみでならない。
いわゆる異世界転生だけど、オリジナリティ満載の作品。
無双とかチートとかガン無視の独自路線です、ええ。
可愛らしい魔族の王女様と、ホムンクルスとして召喚された主人公との問答に癒される、全体的にほのぼのとした物語(レビューを書いた時点では)でございます。
そうです、ほのぼのです。ほのぼのとしたやりとりでほのぼのと殺されかけ、ほのぼのとサポートキャラに誘導されてほのぼのと残機を減らされ……うん、ほのぼのとしている(錯乱
今のところ(二章まで)はそんな路線でございますが、独裁や邪悪、世界大戦等々、気になるワードもちらほらと散見されており……。
ここからどう騒乱へと繋がっていくのか、非常に気になっております。
さくさくと読めるテンポ感の文章もぐっど! 続きを期待して待ってます!
齢80歳を超えた歴史小説家だった僕は、ちょっとした事故で死んでしまい、次に目が覚めた時にはホムンクルスになっていたのでした。
瓶の中でしか生きられないホムンクルス。
彼を作ったのは、魔族のお姫様。
万物の全知を知るホムンクルスであったが、その知識を得るためには自分の寿命を対価に払わなければならない。
姫から飛んでくる、しょうもない無理難題!
そんなものに答えるために寿命なんぞつかいたくないが、答えないと瓶を叩き割られる理不尽!
とにかく一話一話がどれも笑いの仕掛けの詰まった話ばかりで、読みながら何度声に出して笑ってしまったことか。
やばいです、電車の中とかで読めません。