沖田総司に平穏な時期があっても良いじゃないか。病没前の一瞬なんだもん。

現実世界で京都弁を耳にすると、
「お高く止まりやがって」
と、自分勝手な反発を感じてしまう。
ところが、乙女心を題材にした作品には何と似合う言葉なんだろう、とウットリする。
仮に、京都弁を話す男を登場させても、「麻呂は…」みたいな発言にしかならないので、読者の反感を買うのは必定。実際、京都弁ヒーロー物の作品には出会った事が無いので、強ち私の感性も独り善がりではないんだろう。
そう考えると、『高嶺の花が降りてきた』状況こそ、京都弁を話す乙女を読者が受け入れるパターンと言える。飽くまで男目線だが。
そうだっ! 本作品は男が読む作品なのだ‼︎

別作品「幕末レクイエム」と同じ人物を登場させ、こちらは異能を削げ落としての、しっとりとした思春期恋愛物。

それだけ新撰組が魅力的なのか、作者の筆力が神業なのか。悩むまでもなく、作者の実力です。それは「幕末レクイエム」を読めば分かる。本作品の読了後に是非、確かめて下さい!

それと、作品に対する作者の姿勢。文字数の少ない本作品では伺えませんが、時代考証が尋常じゃない。奥行が違うんです。それも「幕末レクイエム」で御検証を。

短編にはMAX2つが信条ですが、星3つ付けました。

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