女学生ならではの視点が恐ろしく、美しい世界を映しだす

『つくもがたり』の続編で、女学生、羽多野翠が主人公。その時代の空気が鮮やかに描かれていることだけでなく、女学生ならではの息苦しさ、学校生活の閉塞感のようなものがみごとに描かれている。
学校の 怪奇は美しく、恐ろしく、そして、そこはかとなくうら哀しい。
勝気な主人公が、話をくいくい引っ張っていくのも見所。

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