私立多胡中央学園のかなりズレた人々

出て来るキャラの立ち位置がしっかりしていて読んでいてとても面白く安定感があります。
思考はピーキーに振りすぎているので、ツッコみながら読めます。
真面目な流れに行ったかなと思うとそうでもなかったり。
練習作とは思えないドライブ感！
素敵な作品です。　是非読んでみて欲しい！

なんという、いいキャラクター見本市。
なんという、楽しい学園模様。

まるで東京ビッグサイトで行われる、各種見本市を彷彿とさせる、スポットライトがまぶしいぜ的な、キャラの立ちすぎた生徒達が繰り広げられるエピソード集。

ところどころ現れる、作者さんならではのワンフレーズもツボだ。

練習用とのことなのですが、これからもどんな学園生活が繰り広げられるのか？　どんな新キャラクター達があらわれるのか？　乞うご期待です。

この学園。作者さんの別作品『独身男の会社員（32歳）が女子高生と家族になるに至る長い経緯』に登場した学園なのですが、じつはとんでもねぇ学園だった（笑）気になるかたは、そちらも是非…続きを読む

4月　桜の季節　入学式
不安定な季節の中で高校生はもの思いにふける

それはおそらく　ほんの些細なこと

自分の目の前に座る男子の何気ない仕草であったり

学校の中で限られた自治活動を謳歌する生徒会の活動であったり

双子の姉弟のほほえましい絆であったり

学園祭に使用するような文字プリントのシャツの書体であったり

年下の異性からの甘酸っぱい告白であったり

剣道少女の野太い地声であったり

いつの間にか手にしていた力を持て余す女の子のやり場のないやつ当たりであったり


そして読者はこの詩（もしくは魂の叫び）を読み終えて思うのだろう

この中に綴られる一言一句、共感できるものは何一つなか…続きを読む