背中合わせ

 昭和末期の少女マンガのような快作(※誉めている)。
 友情が愛情に変化するのは良くある話ながら、新鮮な瑞々しさを全く失わないのは作者が二人の主人公を冷静かつ愛情をもって描き分けているからだろう。
 最初は荒削りな二人の感性が徐々に成熟していくのが手に取るようにわかり素晴らしい。クライマックスは少々荒っぽいが。