SFを書く人は必読の作品です!

マイナージャンルといわれるSFのジャンルにも、胸をうつ至極の作品があることを認識させてくれる作品です。

ストーリーは、ある科学者の脱獄物語を、三つの視点から描いた特殊な構成をしています。

最初は当然、バラバラに展開していきますが、ラストに向かって一つの形になっていく様は、まさに驚きと感動以外にありません。

ストーリーの背景にも細かな描写が挟まれており、それが積み重なってヒューマンドラマを形成している点も見逃せない部分ではないでしょうか。

科学が人の夢を実現させたとしたら、果たして人は科学を元に成長したのかというテーマも興味深いものがありました。

一人の科学者の半生と脱獄ドラマ。涙なしにはラストを迎えられない極めて良質な作品です。ぜひ万人向けにオススメします!

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