可能性と警告に彩られたアートな物語。

 理屈で紐解くのでは無く、感性で捉える物語でした。
脳内で起きる極彩色の言葉の連なりは、怒涛のように読み手に襲いかかってきますが、根底にあるのは命の尊さと可能性。
大切な相手を手離さない意志が物語で紡がれています。

 脳は宇宙。宇宙は可能性。命は諦めない意志に寄り添う境界線。それが、脳で作り出された幻想なのか、現実なのか是非是非、確認して頂きたいです。
種の起源、脳の広がりに興味がある方におすすめしたい物語です。

 素晴らしい世界に出会うことが出来て幸せでした。
ありがとうございました。

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