主人公の愚かさがまた味がある

やり直したい過去を修正できるフロッピーを手に入れた男。

次々と都合の悪い過去を書き換える彼のたどる末路と、最後のオチが何とも後味が悪く、でも気持ちが良い作品です。

しかし、この男。色々人生うまくいかないようですが、自分の至らなさや努力不足を他人に責任転嫁しているような怠惰さが、ちょくちょく垣間見えるキャラです。
そんなキャラだからこそ、後味の悪い結末を読者は痛快に感じてしまうのかもしれません。
作者様のキャラ造形の勝利ですね。

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