現代のホラー童話!ノンストップで怖いのが楽しい!

短編なのであらすじはごく簡単に。
冴えないサラリーマンが、ある日自分の机で見つけたフロッピーディスク、そこには自分の人生が記録されており……
という感じで始まるのですが、後は読んでのお楽しみ。

どこかにいそうなアクのあるキャラクター、その男が徐々に嵌まっていく、というか流されていく課程のジワジワとした感じ、そこから展開する怒涛の「転」の章の広がり、そして意外な形での「結」まで、ノンストップで読める物語です。

ホラー小説の面白みの一つに、ジワジワ迫る嫌な予感を楽しむ、というのがあると思いますが、本作はまさにこの楽しみに満ちています。
そして最後に訪れる意外な形での真相もまたインパクト十分!

さっと読めて背筋の寒くなるようなホラー短編でした!

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