気づかず、届かず、遣る瀬無い。

遣る瀬無い。
何もかもを抱え込んでいた彼に、僕は激しく共感すると同時に彼に怒りを覚える。同族嫌悪だろうか。(抱え込むといういみで)
有り触れた話ではあるのだけれど、それにここまで読み手を引き込むところが凄い。サンタという幻想を出し、それを使いある部分では現実の恐怖を落とし込みつつ、切なさ、怒り、悲しみで読み手を揺さぶる。うまい…そして、遣る瀬無い。

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