ホント、〇〇〇〇って要領いいんですよね!

 蛮族の侵攻を受けた王国。王は講和のために双子の姫どちらかを嫁がせることに決めた……というお話です。
 しっかりした文章にはきびきびしたリズム感があって、 双子の姫や王様、結婚相手となる「蛮族」の青年それぞれが生き生きとして感じられました。キャラを立てるというと、ついそのキャラ自体の描写に凝ることばかり考えてしまうけれど、いい文章からは自然とキャラクターが立ち上がってくるんだなあ。
 姫たちの置かれた状況は深刻なのに、どこかコミカルささえ感じられて、最後にはタイトルにうーんと唸らされました。

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