五十一箇所目 ZINEフェス 関東圏某所 

ZINEフェスへ行ってきました。

場所は関東圏の某所です。

同好の士の和やかな雰囲気が心地よかったです。


ZINEを初めて意識したのは、以前アートギャラリーでのグループ展を見に行った時です。

作品のキャプション的なペーパーや、プロフィールカードなどは目にしてきていましたが、そこにあったのは作品や個人の情報だけではありませんでした。

思い思いのテーマ・形態で作られた紙媒体の面白さが新鮮でした。


作者の推しているもの、興味のあるテーマへの愛が溢れているという点では、同人イベントなどで配布されているペーパーに通じるところがあります。

違いは、いわゆる二次創作はないという点でしょうか。


紙もの関係のイベントや、個展・作品展・企画展に参加する時に作ってきた冊子類があるのですが、それらをZINEと紹介していただいたことがあります。

紹介していただいた冊子は「奥越もの」です。


※北陸福井奥越物語シリーズ

https://kakuyomu.jp/users/mikoma/collections/16816452220403129780


「奥越物語」シリーズとして、個展・作品展・企画展や文学イベントに出品していますが、意外に手にとっていただいてます。

今春の個展にも新作ZINEを出品予定です。



ZINEという言葉が出てくる前は、リトルプレスが個人制作流通本全般を指していたと思います。

リトルプレスは個人や当該団体で制作から流通まで行う本や冊子類のことです。

ZINEも同様の媒体ですが、より簡易で自由度が高いものを指すようです。




ここで<今日買った本>の代わりに、手元にあるリトルプレスのうちいくつかなつかしいものをご紹介します。



※『Arne』は盛岡の手紡ぎ羊毛糸の織物「ホームスパン」の特集に惹かれてまず手にとりました。


『Arne(アルネ) No.3』 発行・編集 大橋歩 2003年4月発行 購入場所:Los Papelotes

 特別・村上春樹さんのエッセイ「言いだしかねて」

 特集・安西水丸さんの大人のおしゃれ


    だるまーお母さんに会いに行くもん

    お花見弁当です

    若草弁当です

『Arne(アルネ) No.5』 発行・編集 大橋歩 2003年10月発行 購入場所:Los Papelotes

 特集・堀井和子さんにパンの作り方を教わりました

    うまく作れないこともあるの

    でも今日のは上手にできたわって


    おいしいご飯の炊き方

    目黒川ぞいの散歩

『Arne(アルネ) No.14』 発行・編集 大橋歩 2005年12月発行 購入場所:Los Papelotes

 特集 よしもとばななさんのお洋服

    コムデギャルソン

 

    恵比寿南のいいお店


    冬の夜空はきれい

    ホームスパンのみちのくあかね会

    関根由美子さんとご一緒に




※『sai』を手にとったのは確か雑司ヶ谷の鬼子母神通りのわめぞ主催の古本イベントみちくさ市でテイクフリーだったと思います。

記憶違いでしたらすみません。


『sai vol.5』 発行人・編集長・広告営業 関根悠二 立教大学sai編集部 2009年7月 購入場所:鬼子母神通りみちくさ市(?)

 特集「今日も私は本を読む」

 第1話 小説家石田衣良さんに伺う“書くことと生きることは一緒”

 第2話 古書往来座の“古本から生まれる新しいものたち”

 第3話 ブックギャラリーポポタムの“子どものためだけじゃない絵本”




※伝えたい、残したい、盛岡の「ふだん」を綴る本と銘打たれた『てくり』はローカルマガジンリトルプレスの老舗です。『てくり』と出合ってリトルプレスに興味を持つようになりました。いつか盛岡の書店に『てくり』を買いに行きたいです。


『てくり 第十一号』 編集・発行 まちの編集室 2010年6月発行 購入場所:恵文社一乗寺店

 光原社 All about


※<光原社について>

 宮澤賢治の『イーハトヴ童話 注文の多い料理店』を出版したことで知られる光原社。

 芹沢銈介デザインのロゴも印象的な光原社は、出版社として出発しました。

 後に、盛岡市内の北上川のほとりに移り、宮澤賢治の資料を展示するマヂエル館や民芸に関する貴重な資料を有するうるし工房と資料室、民藝分野の工芸品や生活雑貨を扱うコーナー、喫茶ルームの可否館などが敷地内に独特の空間をつくっています。

 川辺を歩いてかつて訪れた時にいただいたコーヒーとくるみのクッキーが、じんわりとしみたのを覚えています。








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本を買いに行きました 美木間 @mikoma

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