ずっと続く緊迫した手紙。書かれていることはとても緊張感があるのに、その口調はとてもやさしくて、愛に満ちている。この人はどうなってしまうんだろう、どうなってしまったんだろう。詰めていた息が、ラストで解放されました。
【書籍化作品】 ・『いちいち癇に障るんですけどっ!』KADOKAWAビーズログ文庫 https://kakuyomu.jp/publication/entry…
誰かのためを思って、精一杯のものを贈る。これが一番ですよね。最後で安心しました。
バレンタインにぴったりの、ショートショート小説。過不足のない、シンプルで、とてもあたたかい――読んでよかったと思える小説でした。
待ち侘びた便りから零れ落ちるのは、互いを想い合うこころ。さらさらと、砂漠の砂のように、それは尽きることもなく。愛情と、心細さと、帰還への祈り。短い文章のなかに、それらが溢れています。
楽しげな歌も、スイーツも、嬉しい。けれどもこれは、深く、切なく愛の伝わるプレゼント。こんな愛の伝え方もあるんですね。ラスト一行で、あたたかく静かな感動に包まれました。
もっと見る