行間に物語があることを教えてくれる、そんな作品です。
愛が異世界になりつつある現地で浮き彫りになる愛の形。
こんなに少ない文字数なのに相手への思いが間違いなく伝わってくる文章力と表現力が素晴らしいです。あえてすべてを説明しないラストが、だからこそ印象に残ります。
ずっと続く緊迫した手紙。書かれていることはとても緊張感があるのに、その口調はとてもやさしくて、愛に満ちている。この人はどうなってしまうんだろう、どうなってしまったんだろう。詰めていた息が、ラストで解放されました。
誰かのためを思って、精一杯のものを贈る。これが一番ですよね。最後で安心しました。
簡潔な手紙の言葉から、彼の切迫した状況がひしひしと伝わってくる。そして同時に、彼女への気持ちも深く心に沁み込んでいく。 心臓のどきどきが最高潮に達した時に、目にする最後の一行。涙が出そうになった。 この短い物語の中には、普遍的な愛が詰まっている。
バレンタインにぴったりの、ショートショート小説。過不足のない、シンプルで、とてもあたたかい――読んでよかったと思える小説でした。
待ち侘びた便りから零れ落ちるのは、互いを想い合うこころ。さらさらと、砂漠の砂のように、それは尽きることもなく。愛情と、心細さと、帰還への祈り。短い文章のなかに、それらが溢れています。
『辿り着く先は幸せでありたい』とこの物語を拝読させて頂き感じました。短い物語の中には心を揺さぶる想いや語りかけてくるものが詰まっていて、読んで良かったと思います。素敵な物語を拝読させて頂きました、ありがとうございます。
ほんの数百字で表現された場面の濃密さ私がレビューに何文字も費やすより本編読んだ方がこの驚きがよく伝わると思います
どんなときでも、どんな場所にいても想い続けることができる人、あなたにはいますか?いるならば、多分相手も同じようにあなたを想っています。大切にしてください、その想いを――。
楽しげな歌も、スイーツも、嬉しい。けれどもこれは、深く、切なく愛の伝わるプレゼント。こんな愛の伝え方もあるんですね。ラスト一行で、あたたかく静かな感動に包まれました。