等身大な少女たちの背中を押そう。

納得できるリアリティだから一層ドラマチックになる。

コンプレックスや過去、事情、理由、女子中学生という枠だけでは収まりきらない「個人」の葛藤。人間を描くにあたっていわゆるキャラクターづけというものは過剰なアクセントになってしまうし、彼女たちを知るなら人間性を描いてもらって知りたい、と思います。
フィクション特有のキャラクターの個性。そういったものに頼らず、等身大の「生きた」存在がそこにいる。そう感じてしまうほどの書き込み、それを無理なく掘り下げできる構成。
文字数で尻込みするのはとんでもない、のめりこむドラマです。

ああ、青春っていいなあ。酸いも甘いもたまらないなあ。なんて思いつつ。

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