災害というのは無慈悲で、無意味に人をさらっていく。抗いようのなう理不尽というのは時に在る。それでもなお、逃避ではなく立ち向かうことを、空を飛ぶことを選んだ人たちがいた。降りかかる理不尽に相対する術がなかったとしても、全ての行動が何の意味も残せなかったとしても。抱かれた思い、その行いの価値が穢されることはないのだと信じたくなる。
真鍋マグは結局、すごいヒーローではなくて「反重力種」の力という戦場に立つ最低限の資格を手に入れることが出来ただけのただの若者だった。「飛獣」という攻撃してくる理由もわからない理不尽そのものに対し…続きを読む
人が動いているって感覚がする素敵な文章です物語の終着点が見えてきてからは本当に読むのが苦しかったのですが、読めて幸せだと心から思えました
それが問題だ
硬質な専門用語や都市の中での戦闘、どこか捨て鉢な主人公。センスがよく状況がすぐに頭に入ってきてとても読みやすいです。
もっと見る