煤と粘液とアパルトメント、異国の香り立つ上質な物語

穢いものばかりが並ぶのに、調べが豊かな文章。異国の香りに、ねばついた狂気に、ずるりと引き込まれて読みました。妄想という表現が出ないのがいい。