恐ろしく、因果は苦く、あたたかい

結露が結ぶラストへのいざない。都合よく報われる瞬間などはないと、主人公がどこか悟っているその人生の苦さがほどよくリアル。するすると不穏な空気をバトンしたラストは想像以上。怖さだけでなく、複雑でかつあたたかい人の業も、ずっしりとした手応えとして感じました。よかったです。

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