筆者の想いは伝わった。

夜勤というとただ夜にやる仕事で朝になれば帰宅するものである。
この小説に置いての夜勤は生まれた時間でその後の生き方が決まってしまう世界から始まる。
主人公滝本一琉が日々の夜勤をこなす中現れる女性によって自分たちの存在理由などについて静かに明らかになっていく。
文章内にでてくる銃の描写や今ではあまり見かけない言葉の使い方などSFだけでない面白さが特徴的。

個人的な感想として少し読みにくいと思いながらも話の組み立ては面白いです。ただキャラクターそれぞれの魅力をもう少し出してほしかったという点と説明のような文章が長くなりだらだらしてしまっているのが気になってしまいました。
しかしながらもこの話を作り上げるまでに考えられたものはひしひしと感じました。表現として適切かわかりませんが、増改築をした家のようなそんな小説でした。
もっと友浦さんなりの描写などがでて魅力のある作品に期待して応援しています。

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