果てしなき夜に、朝が来るまで

「昼」と「夜」。太陽が昇ってから沈み、沈んでからまた昇るまでの時間。これだけで、住む場所も階級も、そして戦いも強いられてしまう世界の中で、懸命に生きるため仲間たちと共に奮闘し続けていた主人公。しかし、何の疑問も抱いていなかった日々は、突然現れた不思議な少女によって崩れ去り始めて……!

少女の記憶、謎の宗教、そして世界の真相……提示されていく様々なキーワードが絡み合う中、やがて物語は幾多もの「昼」も「夜」を抱えた途轍もない真相へと発展していきます。過酷な差別、偏見などのディストピアのような物語ですが、それを彩るのは様々な個性豊か……と言うより、一癖も二癖もありすぎる仲間たち。
果たして、主人公は真っ赤に燃える太陽の光の暖かさを感じる事が出来るのか……壮大なスケールと重厚なストーリーで彩られた、傑作長編です。

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