出会いと対話の物語
- ★★★ Excellent!!!
修道女の少女ルナリアと、悪魔ラグナスの二人旅。
物語の芯に
異なる価値観の持ち主と出会って、
対話することがあると感じました。
様々な人と出会い、価値観の違いに驚き、
戸惑い、怒り、己の信ずるところを説く、
そうした豊かな心の動きと
交わされる会話が面白い。
まっとうな常識人ながらも世間知らずのルナリア。
悪魔と呼ばれながらも人の世をよく知るラグナス。
メインキャラクターの2人も
全く異なる価値観の持ち主で
そのかけあいが面白く
ルナリアの知識の不足を補い世話を焼く
ラグナスの姿はなんとも微笑ましいです。
オリジナルのファンタジー世界が舞台であり
この世界の仕組みなどは最初ほとんどわからず
それは狭い地域で育ったルナリアもほぼ同じです。
旅を通じてそれが見えてくるのも
読み進める上の楽しみになります。
あなたも、
ルナリアとラグナスと一緒に
この世界を旅する気分で
読んでみてはいかがでしょうか。