西洋風のファンタジー世界を舞台に戦士たちが相争う。
そうした戦記物の魅力はそのままに、戦士たちを巨大ロボットに乗せて戦わせ、ロボット物としての魅力をも取りこんだ贅沢な作品。
そうした作品は、ロボットが出てこない普通のファンタジー戦記に比べれば少なくなります。それはファンタジー戦記とロボット物、2つの要素を両立させるのが難しいからだろうと私は考えています。どちらも書こうとして、どっちつかずになる──
しかし、この作品は違う!!
見事に両立させています!!
ファンタジー世界に生きる人々と国々の対立する思惑、戦記物の魅力を見事に描きながら、そこで戦う泥臭いロボットたちは世界観に馴染んでいて、この世界ならでは戦いがこのロボットバトルなのだと分かります。
土台となる世界観も、そこで語られる登場人物たちの物語も、どちらも素晴らしい。僕はこの「ファンタジー戦記×ロボット物」というジャンルを昔から愛好していますが、これまで見てきた名作たちに勝るとも劣らない傑作だと自信を持ってお勧めできます。
気になりましたら、ぜひご一読を!!!!