聖骸機メシアクラフト【完結済】

作者 鉄機 装撃郎

85

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★★★ Excellent!!!

重厚な文章、宗教という難易度の高い題材、そしてセカイ系。この3つの要素が巨大ロボットという軸を以って5万字足らずで無駄なく纏められているのだから、驚かざるを得ない。

私が特に素晴らしいと思った点は3つある。

まず第1に戦闘のアツさ。熱く厚い戦闘無しにこの作品は語れないだろう。ロボット物の要素としてのメカメカしさと、宗教物の要素としての「奇跡」の存在が、潰し合う事なく共存している。メシアクラフトという超巨大兵器が生き生きと動いているのがありありと見える、素晴らしい戦闘シーンである。

第2に判り易さ。宗教という難易度の高い題材を扱っていながら、この作品は我々にハードルを感じさせない。主人公の心情や動機、作品の世界観などが混乱なく読み取れる。これは中編として、無駄な描写が削り取られ、より洗練されたからかもしれない。長編のみならず中編でも変わらぬ「判り易さ」を維持で来ている点が素晴らしい。

第3に主人公。この物語は主人公であるユウキを中心に据えて展開されている。理不尽な状況に放り込まれ、怪物と成り果てて行くユウキ。その中で彼が変わらず1つ持ち続けているものが、ユウキという主人公の覚悟と「勇気」を示し、彼を魅力的な主人公たらしめている。

総じて非常に完成度の高い、セカイ系ロボ好きが読んで後悔はない作品である。ぜひ、未読の皆様にも読んでいただきたいと思う。

★★★ Excellent!!!

すでに他の方のレビューでも言及されていますが、五万字足らずでありながら凄まじい情報量が詰め込まれた物語です。特に聖書に材を取ったオカルト系要素の数々とテクノロジーの粋を結集した人型ロボ、一見相反する両者を見事に同居させてしまう作者様の技量にはただただ脱帽です。

文字通り身を削る激戦の中で火器を酷使し、一方で幾度もの"奇蹟"で人々を救済するユウキの姿には胸打たれるものがあります。そしてそれは人類のための自己犠牲かと思いきや、その実たった一人の少女への一途な愛ゆえに為せる技だと……この設定だけでもう本当にエモさ全開!!

そして何より舌を巻いたのはラスト!!ネタバレ防止のため抽象的な言い方しかできませんが、設定を非常に上手く生かした、この物語でしか実現できない美しい締めくくりを見せてくれます。

twitterのTLに流れてきた宣伝に惹かれて読み始めましたが、イッキに全編読破してしまいました。

★★★ Excellent!!!

 目も眩むような勢いで乱打されまくるキリスト教的奇跡や聖遺物・聖人・伝承とロボットアクションSF要素の組み合わせワードが凄まじい。
 聖なる戦術核ミサイル、人工聖杯ジェネレーター、クローン培養不朽体ミサイル、etc……これちょっとやばいんじゃないのというワードが立て続けに機関砲の如く発射されてくる、これだけでも割とぶっ飛んだ作品です。

 しかしてそうしたパワフルダイナミックなワードのインパクトだけに留まらず、ロボット作品としてのバランスもしっかり取れており、異様な熱量のこもった作品でありながらすんでのところで崩壊せず作品として危ういバランスで、その危うさが魅力的な仕上がりとして立っているのは凄いんではないでしょうか。ダイナミックさや勢いがここまで出るだけで印象的だし凄いことに思えますが、それに留まらないバランス感覚というか、技巧も隠れた美点だと思います。

 人物はただただ勢いよく上がるか落ちるか、という心情的主題的動きをしているのですが、これが46000字のセカイ系の中で上手く物語として成立しており、舞台設定、物語の流れともリンクしており面白い。

 とにもかくにも、壮大な言葉とイメージが最初から極大なのにどんどんスケールアップしながら乱舞しまくるというわけのわからない「大スケールの奔流」を一機読みして味わって欲しい作品。

★★★ Excellent!!!

 この物語は、正体不明の敵に滅ぼされかけた人類が、絶望に抗う物語…ただの傑作ロボット小説です。同時に、一人の少年が一人の少女に恋して、愛へと変えた力で戦った神話ですね。世界滅亡のマクロな物語の中で、二人だけの世界は運命を掴み取るのか?是非、荘厳に過ぎる物語に触れてほしいですね。

☆60秒でわかるメシアクラフトのやっべえ魅力!
・徹底して作り込まれた世界観と、細部までこだわり抜かれた演出!
・圧倒的な迫力をかもしだす、前高100mの巨大ロボが織りなす戦闘シーン!
・シンプル故に心に刺さる、深々と気持ちを穿ち貫いてくる純愛の物語!
・人類滅亡の瀬戸際なのに、美しすぎる二人だけのセカイ。
・読めば網膜を通して、痛みと苦しみ、切なさと愛おしさが心に刻まれる!
・一気読みに最適過ぎるボリューム、さあ君も鉄機節の虜になろう!
・本作に劣らぬ、ボディアッパー系ブン殴りロボ小説!他の作品もヨロシク!

★★★ Excellent!!!

文字通り、主人公のユウキ君がアガペーでエロスを押しつぶされそうになりながら。それでも一人の少女カレンに対する愛を貫く物語でした。

本当にね、主人公視点だけで淡々と進んで、世界が滅びて――

あとはもう、怪物を倒すために。怪物になって、その先を超えて、文字通り行き着くところまで行ってしまったユウキの結末が本当に・・・・・・



それはそれとして、聖遺物のバーゲンセールというか。一見すると愉快な文字列なんですけどそこから読み取れるのは文字通り人と命を積み上げた結果なんですよね。

鉄機さん節が全力で利いていて最高だったなと!

★★★ Excellent!!!

その日。

少年は総てを喪った。

塩と化した愛する少女を抱き、少年は復讐を決意する。

イコン。天翔ける美しき聖像ども。

やがて、少年は成る。

巨大な十字架を駆り、奇蹟の聖人として。

その身を犠牲にしながらも。

『聖骸機 メシアクラフト』

聖痕から血流るるその手が掴むのは……?