聖者は戦いに身を投じる。愛する人を蘇らせるその時まで。
- ★★★ Excellent!!!
まず初めに言いますと、この小説は五万文字近くの中編である。
その五万文字という短い中、壮絶なバトル、豊富な装備とその説明、そして主人公の生きざま、それらを詰めに詰めた構造は本当に舌を巻くほどだ。
クリスマスの夜に愛する者を、全てを奪われてしまった一人の少年。彼は愛する者を取り戻す為、自ら聖者になって天使を焼き尽くす。
世界の為ではなく、人類の為ではなく、ただその女の子の為。その純粋な気持ちが、この小説の中で深く刻まれている。
まだ読んでいない方はぜひとも堪能をしてほしい。そして最後まで見届けてほしい。
聖者というの名の一人の人間を描いたその戦いを。