近い将来介護は本当にこういう形になりそう

 甥である大学生の青年の一人称で、彼から見た認知症の伯母と介護ロボットのラポールのやり取りを淡々と描写しています。
 よくある日常に見えて、どこにでもある認知症のご老人の介護という感じがして、ラポールはもうすでにこの平成の世の中にもいるのでは?と思ったくらいです。
 認知症患者の介護は大変です。特に同じことを何回も繰り返すのに付き合うのはこちらの神経が参ってしまうことで、こうしてロボットにお願いできたらみんな幸せになれるのかもしれない。

 最後の、伯母さんが亡くなった後のラポールの処遇については、切なくなりました。
 伯母さんにとっては一番信頼できる姉だったラポール。
 でも、ラポールはロボットなんだ……。

 ロボットとか、介護とか、そういう枠を越えて、人間の死や死に対する感情についても思いを巡らせました。

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