それはありふれたそしてここにしかない螺旋神話(ドリルミソロジー )

この物語を一言で表すなら、このレビューの題名その物となる。大枠で見れば似たような物語は数多く存在している。しかしそれら偉大なる作品群と同じ様にヴォルテックス・ファーザーは僕らの心を貫き、そして熱くさせてくれた。

ただ個人的にはこの物語はヴォルテ一人だけの物語ではないと思う。その相棒にして、彼が旅立つ物語の最後に立ちふさがった男バンカ。彼もまたこの物語における主人公だと強く思う。

ヴォルテが超人としての主人公であるならば、バンカは凡人の、そしてそれでも前に進んでいくタイプの主人公である。

このタイプの違う2人の主人公が描いた螺旋こそ、ヴォルテックス・ファーザーという物語(ドリル)のエッジなのだと自分は確信している。

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