知らなかった妹との出会いが、知っている町を広げていく

商店街で古書店を営む天崎朝美の元にやってきたのは、疎遠だった両親の死の知らせと、家を出てから生まれた年の離れた妹、真昼。

代り映えしないことを良しとする穏やかだった彼女の生活は、
その日を境に外へと広がっていくことになる。
真昼が連れてくる友人、そしてその家族や関係者。

恐れを知らないような新たな少女によって、朝美は自分の知らなかった自分の町を知っていくことになるのが素敵な話である。

誰もが優しく、穏やかで、それでもいつも騒がしい、暖かな物語。

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