パパと風花の幸せな365日。

愛する妻の単身赴任。幼い娘はまだ三歳。その日まで仕事一途だった夫は、育休を取得して専業主夫になる選択をします。

思いがけず、小さな風花ちゃんと日々向きあうことになったパパ、祐輔さん。
ママのいない育児と家事。それはまさしく大冒険!
父と娘、二人きりの日々に待っていたものとは?

* * *

風花ちゃんが祐輔さんにくれたものは、光り輝くような時間でした。

大好きなママがいなくても、若草のようにすくすくと健やかに育ってゆく風花ちゃんのけなげさに胸打たれ、ママの分まで娘を懸命に見守ろうとする祐輔さんの真心溢れる誠実さに感動します。

そして祐輔さんが人間として成長してゆく姿は、まるで小さな風花ちゃんが祐輔さんを育てているようです。

この柔らかな瑞々しい物語に流れる時間は、緩やかでいて絶え間なくしっかりと進んでゆきます。まるで季節がめぐるように。

子は親に育てられ、親は子に育てられるといいます。
いま子育てに疲れたり悩んだりしている方に、この心温まる優しい物語を読んで欲しい。そして心地よい涙を流して癒やされて欲しいです。

連載中ですが、書籍化されるとのこと。
本を手に取るのが、今から楽しみです。

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