危険な世界の向こう側と今ある平和な日常が繋がる

丹念に調べ上げられていて重厚、且つ感情移入もできて読みやすい作品でした。
この小説を通して裏社会やシリアを覗き見ることができます。そうかと思えば日本に住む独り身のごく普通の女性が同行することになったりして、私たちの日常と切り離されることなく物語が進むために、他人事と思えません。文章自体もとても読みやすいです。
タイトルの意味と、それからの展開は、そこまでの背景があるために本当にスリリングでした。

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