精神科閉鎖病棟任意入院日記

作者 福井真世

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★★★ Excellent!!!

苦しい体験ではなく、人と支え合った記録だから、惹かれました。

私にも、就職してからの精神疾患で通院し、休職になり周囲に迷惑をかける経験があります。入院という経験こそありませんが、終わりのない投薬治療に苦しみ、子供を授かることを諦めようと悩み、自分の将来に不安を抱えています。
きっと、ここには書き表していない辛いことがたくさんあるでしょう。それでも、優しい気持ちになれるような、あたたかい言葉を多く文字に残したこのエッセイに、勇気付けられました。

★★★ Excellent!!!

「閉鎖病棟」という言葉はもちろん聞いたことがある。
でも、中がどんなふうになっているのか、どんな人たちがいるのか、漠然としか知らなかった。

人によっては症状の程度は違うし、入院の形式も異なったりする。
そこにはいろんな人がいて、コミュニティができていて。

日記形式でつづられるリアリティ溢れる情景を見ると、自分は何も知らないんだということを実感する。

「閉鎖病棟」という言葉に関係のない人にこそ、読んでほしい。

★★★ Excellent!!!

閉鎖病棟での扉の中。

それは想像を絶する世界です。

意外と穏やかな部分もありますが、時に目を背けたくなるような出来事が起きることを、知っています。

当事者の想い。

理解できるなどと思い上がったことは間違っても言えないそんな気持ちを、素直に真っ直ぐに吐き出してくれる。

そんな作者様の勇気に敬意を評させて頂きたいです。

ごめんなさい。

レビューなのに、私はもう語れない。

無責任な願いです。

病気を抱えていても、ただ、生きていて欲しいです。

世の中が優しくなるにはまだまだ時間がかかるでしょう。

その一助となるのは、きっとこの作者様の勇気に触れた、皆様なのかもしれません。

★★★ Excellent!!!

作者様が「閉鎖病棟」に任意入院なされていた時に書かれていた日記を元にしたエッセイ。

同室となった方々や担当の看護師さん、そして、ご家族や愛犬、恋人だった方とのエピソードが綴られています。

自分が最も共感できたところは、「病気と闘うのではなく、自分の一部として認めることからがスタートだと思っている」という部分です。

簡単なことではないのですが、一番大切なことだと思いました。

★★★ Excellent!!!

知らない世界を知りたい。
見たことのないものを見てみたい。
文章を読む人なら誰でも感じる「乾き」ですよね。

その乾きを癒す作品に出会うのは難しいです。
気の合う友達に出会うよりもずっと。

この作品はその乾きに沁みます。

少しでも興味を持ったのなら、
是非とも読んで見てください。
きっと、期待以上のものを見つけられます。

★★★ Excellent!!!

閉鎖空間にぶち込まれると、大概人は自分の中の自分と会話します。
イラついて、パニックになって、落ち着いて、外の人達のことを考えて、迷惑かけてるなって思って、自己嫌悪して、なんとかしなくちゃって思って。
これって逃げなのかなって感じて、でも逃げることも必要だなって、そんな風に自問自答していくんです。

私も境遇は違えど、施設に軟禁された経験があるから分かります。
ついつい頷きながらこの日記を見てしまいました。

そういった経験のない人でも、閉鎖空間が・・・閉鎖病棟がどのような場所なのか、作者様がどのように感じたのかが分かりやすく理解出来るように書かれています。
どんな人も、1度は読んでみるべき日記だと私は思いました。

★★★ Excellent!!!

「閉鎖病棟」での入院生活や日々の暮らしを、日記形式で書き続けている長編ノンフィクション。
外出や持ち物、服装などの多くの制限、出会う人々との関わりを始め、閉鎖された場所での様々な事柄が細かく紹介されていますが、その中で様々な事を想う主人公、ずっと主人公の事を心配し続けている親心など、閉鎖病棟と言う場所のみならず日常の暮らしでも考えさせられる内容も多く取り上げられています。

逃げる場所は確かに必要、でも……複雑な思いの中の入院日記、お勧めの作品です。

★★★ Excellent!!!

 タイトルそのまま、精神科の病棟に入院なさっている方の日記風エッセイです。病棟での決まりごとや他の入院患者さんとのやり取りなどが分かりやすく書いてあって「閉鎖病棟ってこんなところなんだ~!」と勉強になります。いろんなタイプの病気、いろんなタイプの入院方法があるんだな、と思いました。
 病気や病院に特別興味のある方でなくても、親子関係とか、ペットとの関係とか、生きていく上で考えることとか、いろいろ考えさせてくれることが多いので、おすすめします。

★★★ Excellent!!!

入院した筆者が、内部からの視点で、自分の心の揺れと事実をしっかりと歩む様に書いてあります。

入院生活は大変でしょう。その中での執筆には、何か目的を持っていたいのかと思いました。

病院に来ると、病院ではないご家庭等との温度差、環境が違って見える様子が、よくわかります。

私が、一番に胸を打たれたのは、愛犬の話です。私も同調しました。

そして、お母様の言葉に、親として、人としてのあたたかみと重さを感じました。

読みやすい文体でもあります。

おすすめです。

がんばってください。

ぺこり_(._.)_

★★★ Excellent!!!

女性の闘病生活です。

三重にもなる壁に囲まれた入院、薬の投与、日々淡々としていきながら絶望が深く迫ってゆく。そして今日の食事。

リアリティのある生活に読者として、目が離せません。

話数が進むごとに彼女の心境が深まっていきます。

次の話にも期待して星三つ送らせて頂きます。