歴史の闇から這い出てくる百足の呪いと新任教師の恋

皆さんムカデは好きですか? あんまり好きな人はいませんよね
私も嫌いですし、蟲の出て来る話は苦手です……

しかしこのお話、なんと申しましょうか作者様特有の恋愛ホラーの物語ですので何故か安心して読めてしまいます。
狼の皮をかぶった羊と申しましょうか、呪いのオブラートに包まれた恋愛と申しましょうか、この手の話と致しましては爽やかな物語だと思います。

所々に出てくる民俗学のネタも楽しく、次へ次へとページをクリックさせる話術に脱帽したします。

個人的なポイントとしてはムカデに怯える怜先生、男の布団に潜り込んで何も無いと思ってる怜先生、酒飲んで酔っ払う怜先生、実兄には強気になる怜先生、風邪をひいて甘える怜先生、全部が高ポイントですね!
南雲先生がオチるのもしょうがないことだと思います。

この二人とムカデの続きが読みたい、そう思わせる一作です。
皆様どうぞご一読下さい。

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