野球のポジションになぞらえた、一風変わった家族紹介。
でも私はこの物語、主人公である彼女の最初の一言に、全てが集約されている、そんな気がするのです。
九回ツーアウト、リードはたったの一点、状況は物凄いピンチだけど、察するに、投球数は百球越えて間もなそう。
つまりは今まで、素晴らしい好投を見せていたと言うことです。
彼女の人生が順風満帆であったと、それはバックを守る家族の存在が大きかったと、そしてやはり、ここぞというときには頼りになる父のお陰であった、と。
最期はホロリ。
読後はほっこり。
ほんと、実に言い得て妙!