高専生ではなくとも、科学を愛する全てのひとに

高専生とは裏なのか対偶なのかよくわからん位置にいる生物学基礎分野畑の人間ですが、登場人物たちの情熱の発露っぷりに非常に既視感が。
未知の現象を見つけたら瞳が輝くのはサガ。
生物学徒の端くれとしてはまず、神農もしくは某国民的RPGよろしく図鑑を作りつつ、ザザさんの身体測定をだな……
真面目な話、個人的に高専生が使えるある能力を現地の人が使えないのは生物学的な差による、と仮説を立てています。脳の器質的な。
そもそも異世界人が高専生たちと子孫を残せる(生物学的に)同種かも謎ですが。
でも種差があろうがなかろうが、泣き笑い、感情を交わせる点では変わらない。論理を共有できるのも変わらない?
その辺りの心の交流も、この作品の見どころの一つです。
ともあれ、理科科学技術好きならこの作品を流れるワクワクは非常に共感できる可能性が高いので、一読をお勧めします。

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