他人の人生をなし崩しにしたら自分が幸福になりました

意識低い系アラサーである新島早苗。
とある日の事、恒例のSNS周りをしていた時の事だった。
まばゆい光が意識を包み、気を失う。
意識が戻った際に鏡を見ると、そこには顔どころか性別も変わった自分がいた。
よく見れば部屋にも見覚えがないしで大慌て。
その時、手に持っていたはずのスマホがポケットからバイブする。
取り出して画面を見てみると意味不明な文章が。
『今、幸せですか？』
幸せじゃないことを告げると、スマホの画面は続けて文字を映し出した。
『幸せになりたければ、この人の人生を台無しにしてください』

―――そこには早苗のSNSアカウントをフォローした人物が映っていた。