不思議な雰囲気のホラー短編。釣ってきた生き物は明らかに異常なのに、それをいつものように調理するお姉さん。平穏な日常が知らぬ間に歪んでいくような、静かな恐ろしさが素敵です。
小説家志望。 加筆修正した過去作品や新人賞の落選作品を投稿しています。 ファンタジー、SF、純文学など、手広くやってます。 感想等いただけると嬉しいです。
こうやって人間は、違和感というものを抱かなくなるんでしょうね……。
釣りをする弟とそれを料理する姉です。出だしから不穏な空気を身にまとい、どうなるのかと思いきや……まさかこんなオチになるとは思ってもいませんでした。それでも、しっかりとしたオチで読後感はいいも…続きを読む
私も以前、友人に連れられて釣りに行ったとき、気持ち悪い生物を釣ったことがあります。手のひらくらいの大きさで、目も鼻も口もなく、全身に刺がある桃赤色の生物で、ウネウネと毛虫みたいに動く姿がたまらなく…続きを読む
本当の恐怖は、オバケでもなんでもなくて、正常さや秩序を失うことだと感じさせられます。おまけに、崩壊が知らず知らず始まり、変だなぁと思う気も失せた頃には、手遅れなんですね。狂気に飲まれてみたい人…続きを読む
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