蜃気楼を神の国造りとのたまった男の行く末と、米喰らう島の真実に思わず唸ってしまいました。見事な落とし方です。
まるであるゲームの鯖がなくなったような・・・・・・オチ。狐につまされたような印象ですが、憎めない面白さ。
なんてキレの悪いオチなんだろう。それが最初の印象だった。だからこそ最後まで真実が分からない。そしてすべてが分かった後に、じわじわとくる妙な感覚。こんな予想外のものが、蜃気楼と不思議な親和性を保っている。さあ、ラストまでに真実を当ててみよう。答えは至るところに隠されている。
まず、何故街コンというテーマからこのネタが思い浮かんだのか問い詰めたい真面目にコンテストに臨んでいる人ほど、読後に全身の力が抜けるだろうオチとしては秀逸なのだけど、それを認めたくないだって結局のところ、オヤジギャグなんだもの
主人公の超自由な生き方が現代人そのもので良いです。しかし、自らが神のてのひらの上であることにあきたらず、逆に神を利用しようとした果てに、、、、特権あったっていいじゃない、一流大学だもの。
ふーむ、どこかの地方のことを語っているわけでもないし、彼が語っているコレはなんだろう……? と思いつつ最後まで読んでみると、なるほど納得。秀逸なオチです!
みなさんは風の谷のナウシカを観たことがあるだろうか?私はナウシカのファンだ。そんなナウシカに出てくる王蟲が腐海を歩く姿を再現した映像を観たことがある。二次とはいえ、途方もない労力の末に生み出された傑作であることは私にも分かった。さて、この作品ではそんな何かを作ることを題材にしている部分がある。主人公がでまかせで話すそれらの話はなんとも興味深かった。最後のオチは何とも知的で唸らされる。そして私は思った。今書いてる長編が書き終わったら、頑張って腐海を作ってみようと。
まずは読んでいただきたい。そして大いに馬鹿にしていただきたい。しかしそこに残るのは存外清々しい読後感に違いない。まずは騙されたと思って。ではでは。
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