酔うほどに切なくなる、大人の純情。

平井堅さんの“even if”を久しぶりに聞いてから読み始めました。

彼女の持つキーホルダーが示す名前に嫉妬する彼。
素直でコミカルな様子にくすりとしますが、彼女を想う彼の気持ちが、キャンドルの溶けていく中で、お酒が進んで行く中で、彼女との会話が進んでいく中で、どんどんと切ないものになっていきます。

いろいろ考えて踏み込めなくなってしまう大人の純情は、バーボンのように切ない色に透き通っています。
素敵なお話に、あなたも酔ってみませんか。

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