忍ぶ川にあやかりて ~浅草今昔情景~

作者 芳賀 概夢

76

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★★★ Excellent!!!

お互いに想いあう男女。
けれど、すれ違う日々に、それぞれのワダカマリは大きくなっていた。

男は、女に釣り合う男性になるために奮闘する。
けれど、それは彼女が望んだものだっただろうか?

そんなすれ違っちゃった二人を、古くから多くの人々に愛されてきたこのバーは、気さくに向かい入れた。

そこで交わす会話。はじめての酒。

今宵、二人はどんな酒を飲むのだろう。





ハチブドー酒、おいしそうです。

★★★ Excellent!!!

『ここへ一番最初につれてきて、一番最初に酒を一緒に呑むなら、自分にとって一番大事な奴がいい』

住所にちなんだ言葉ですが、まさかそんな意味があったとは思いもよりませんでした。
そして『忍ぶ川』……まさにそれは永遠の愛を象徴するような小説ですね。
これほどに温まるお話、他にはありません。ぜひ読んではいかが?

★★★ Excellent!!!

電気ブランも浅草の神谷バーも忍ぶ川も、妙に懐かしさの込みあげる単語に惹かれて読み進めると、なんともまあ初々しい若いカップルの素敵なシーンを目撃させてもらって、心の保養です。
恋愛・ラブコメは、どうしてもいつも女性目線で読んでしまいがちだけれど、なるほど、男の子ってこんな風に恋をして、相手を思って、見えないところでいろんな苦労をしているんだなあ、と微笑ましくなりました。
作者の細やかな優しさが文章にも滲み出ていて、何度も読み返して余韻に浸りました。
もしあの酔っ払いおじさんが登場しなかったら、この二人はどうなっていたんだろう? と思ったけれど、きっと神様がゴールインまで無事に見守ってくれただろから大丈夫に違いない、と思えました。

既にロボットものやアクションもので読者選考を毎回突破していらした作家さんなので、この作品がランキング初登場とは信じられない思いですが、どんなジャンルでも人気を博すのはさすがです。これからもいろんなお話を読ませて頂けたらと思います。

★★★ Excellent!!!

男って、こういうところ有りますよね、良かれと思って突っ走って気が付くと見えなくなっていた、とか・・・・若い頃を思い出すなぁw

★★ Very Good!!

大学生の頃に、映画カクテルの影響でバーを飲み歩いた思い出が蘇りました。

初めてのお酒にこそこだわりたい。
そこにある想いがなかなか伝わらないもどかしさ。
二人の間に横たわる溝をずけずけと乗り越えてくる酔っ払いがいい味を出していて、物語のキーでもある。

短い物語にギュッと凝縮された切なさとノスタルジックに酔う。
そんな琥珀色のブランデーのような味わいある作品です。

★★★ Excellent!!!

浅草のとある店での一夜。大人になる日の一夜。大切な人との一夜デート。
心が温まって、ちょっと切なさも感じた作品。

大人になる前に読みたい作品……いや、読みたかった作品でした。
成人している自分に「くそぉ!」と思ってしまいました(笑)
お相手はいませんがね


ぜひ、ご一読してみてください。

★★★ Excellent!!!

そんな感じの歌がよく似合う叙情的なお話でした。
二人の子供が少しだけ大人になる恋愛ものです。
これは浅草の魅力を題材にしながら良い物語として仕上げているので、普段と違う固めの文体がむしろ味になってますね。
こういう話をもっと読みたいものです。
良い意味でweb小説らしからぬ掌編でした。

★★ Very Good!!

 自分がこの年の時には、こんな考え方はできなかった。もっと子供だった。
 大人びていて、ちょっぴり背伸びしている。
 そんな二人の思いを十分に堪能しました。
 興味がありましたら、ぜひとも一読を。

★★★ Excellent!!!

初めてのお酒は、どうしてもここで。
それはむしろ、子どもっぽい感傷なのかもしれない。
だけど実際に大人になってみれば、感傷を貫く難しさに出逢うこともある。

若者が大人になるためにもがくその姿に、もっと上手くやれればいいのにというもどかしさが、初めて飲んだ電気ブランの強い刺激と重なります。


飲み干してしまいたい。
吐き出してしまいたい。


そんなジレンマを抱えながら、勇気を出してグラスを傾け、酒という「毒」を受け入れる。

そんな瞬間の物語が、透き通った琥珀色を感じる文章で語られる。

感情を揺すられる作品でした。

★★★ Excellent!!!

とても温かい気持ちになる、優しい物語でした。

言葉と言葉の間、行と行と間がゆっくりと流れていました。
短編ですのですぐに読めます。同じ想いになっていただけたら、大変に嬉しいです。ありがとうございました。