近くに在るからこそわからないもの

遠く離れた視線を持つと、かつてそこにあったものの貴重さというのがわかります。
故郷というのは、まさにそういうもので、何もないと思っていたところが、離れてみるととたんに色鮮やかに思い出される。
何気ない日常ですら、そこにしかない時間というものを感じさせる。
人の心も何気ない積み重ねによって形作られていく。

どこにでも在るような些細な日常を切り取った心が和むストーリーでした。