沖縄に吹く風は、一人の少女を応援してくれましたぜ!

観光地として人気の高い沖縄。修学旅行先として訪れた女子高生の言葉として、著されております。南国情緒あふれる土地の紹介ではありません。決して忘れてはならない、先の大戦に照準が合わされた物語なのです。

主人公である女子高生は、クラスの中で疎外感を抱いており、それとリンクさせるような描写が読み手の襟元を正します。もしかすると、この女子高生を当時の日本、いや沖縄にイメージされているのかもしれません。

でも、ラストでは強張った心身を解きほぐしてくれる、温かなオチになっており、ひとつの短編物語として楽しんで頂けると思います。

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