上品な世界観の中にある、音楽の「孤高」のハートが魅力的

11月22日現在の最新話、「第27話 若草祭当日」まで読んだ感想です。

上品で、どこが中世のヨーロッパやファンタジーの世界の貴族社会を見ているような読み心地の作品です。
登場人物たちが奏でるものはもちろん、食べるもの飲むもの口にする言葉など、どれをとってもそういう世界観がにじみ出ていて、上流階級の生活を肌で感じられるよう。
それだけで心が浮き立ちます。

しかし、そういう品の良いイメージの裏では、理想の音楽を奏でるための努力や苦しみがあることが分かります。
人には見せられないそういう部分に、「孤高」という言葉が連想されるほど凛とした力強い印象を受けました。
こうした部分が作品のハートとも言えるところではないかなと思い、とても感銘深かったです。

キャラクターも、品良く描かれていますが一方でしっかりと描きわけられていて、押し付けがましくない個性が好印象でした。
今後、彼らがどのような関係になっていくのか楽しみです。

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