消えたはずの記憶。消せるはずのない記憶。

第26話までのレビューです。

時を戻す能力を持った青年ユキと、不治の病から奇跡的に回復した奈美。
ほんの僅かな接点の中で、時折奈美の記憶の欠片がきらめきます。
最新話ではユキの過去が少しずつ明らかになっている段階ですが、読み進めるとともに彼がなぜ奈美と距離を保とうとするのか、うっすらと感じとれる気がします。

とても美しく儚く切ないお話です。
これからの展開に目が離せません。


11/13読了。
明るい光が降り注ぐような、温かくて気持ちのよいエンディングでした。
奈美の記憶を消したにもかかわらず、完全に彼女の目の前から消えることができなかったユキ。
自分に恋人がいたことを知り、携帯電話に残っていたアドレスに思い切ってメールをした奈美。
二人は思い出の丘の上で会う約束をします。
彼らのその後は──
ぜひ本編でお楽しみください。

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