直球のディストピア物語。読み易いです。

欲張って色々な要素を織り込まず、必要最小限の要素だけで物語を展開しているので、伝えたい事が振れずに読者に伝わる分かり易い作品に仕上がっています。黒木レンさんが、ライトノベルとしての教科書と絶賛してますが、私もそう思います。
終盤は、作者ご自身が予告する通り、変化球を楽しめます。作品全体を通しては直球ですが。
また、同じく黒木さんが解説していますが、作者がオマージュとするparanoia 等は、ディストピアを扱ったライトノベルなんですね。是非そちらも読み比べてみたいと思いました。

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