「罪」の物語

ある罪を背負った作家の物語。
芥川龍之介『地獄変』をモチーフとしてるため、この罪とは作家の業に関わるものである。
誰かを犠牲にしても、良い作品を生み出せるのなら、その罪は相殺されるのか?
世の人が絶賛するものを生み出せたとしても、犠牲になった側からすればそれは関係のないことではないか?
など、多くのことを考えさせられる。
ずっしりとした読後感のある物語だった。